綾瀬はるかと正方形とスカイツリー という話
- monobio
- 2020年10月27日
- 読了時間: 4分
なんのこっちゃと思われそうなタイトルですが、美しいと人の脳が感じやすいものって何かという話です。
結論としては・・・
シンメトリーなものは脳が理解しやすい形で、美しく見えやすい。
というお話です。
これを「認知負荷が少ない」状態と言ったりします。
今日はなしたいことは認知負荷とはなにかという話です。
【認知負荷】とはざっくりいうとものを認知する時に脳にかかる負荷ということです。
見ているものを認知するためにかかる負荷であれば視覚負荷とか、刺激を認知するために
かかる負荷であれば知覚負荷とかいったりします。
認知負荷がかかると何がよろしくないかというと、
前にも書いたことなんですが、人の脳は基本的に省エネでできる限り「脳を使わないで生きたい」ということと関わるようです。
脳は酸素やカロリーその他諸々めちゃめちゃ使って動いている臓器だけど、止めるわけには行かない臓器なんで、できる限り少ない情報のものを好むという傾向があるようで、
脳にかかる負荷を少なくすることは=脳が理解しやすく、美しく伝わりやすいということにも繋がります。
シンプル イズ ベストという言葉もありますよね。
さて、タイトル回収なんですが。
女優さんがきれいに見える理由としてはこの認知負荷が関わっているとされる研究なんかもあるようで、綾瀬はるかさんの顔、左右のバランスがとても整っています。
とても整っていると思います。
この顔の対称性が高いということは、脳が認知するためにかけるリソースを半分に節約できて、理解しやすく、認知負荷が低いということに繋がります。
そもそも見ているものって、左目と右目で違う脳を使っているし、前にも書きましたがそこから前頭前野まで情報が来るまでにも工程が多くて、そこから認知に至るまでにも情報がとても多く、認知するって結構な重労働なんですよね。
おまけで、肌が綺麗、シワがないといった要素も人が認知するためにかかる負荷を下げる要因になるみたいですね。

正方形は日本人が二番目に好きな形であると言われています。 一番はなにか・・・っていうとその話はまた今度します。
正方形も綾瀬はるかさん同様に左右の対象+上下の対称性もあり、さらには角も対象的です。
人の脳が理解するにはとてもスマートな形ですよね。
おまけで、日本人が女性の好みの中で前髪がある女性が好きな傾向にあるそうなんですが、
これは髪が人間の肌が見える部分を限定的にすることで、肌の見えてる部分の外形が正方形に近づくからとされているそうですね。

スカイツリーは正確に言うとシンメトリーじゃないですが、日本の、特に東京の町並みはとても認知負荷が高いと言われています。

上の写真を見てもらえたらなんだかちょっと雑多に見えますよね。
特に認知負荷の話を聞いたあとだと、「あー認知負荷かかってるなぁ」って感じしませんか。
視覚内に情報が多すぎるというのは、それなりにストレスになるようで、特に東京の雑居ビル群ってビルの高さや色、形、どれをとっても揃っているものが少なくて、視界の先には情報が常に多く存在しているから東京に住んでいるとその微細なストレスの蓄積で視力が落ちやすいなんて言われているそうな。
すごく立派なビルが立ったりしますけど、個別競争的に街の中で建てられるビルはわりと認知負荷が高かったりするなぁと感じたりもするわけで。
そこでスカイツリーです。
どうでしょう、見上げれば周りにビルはなく、外形は左右対称でなんとも脳への負荷が低いと思いませんか?笑
僕が単にスカイツリーをなんとなく好きだなぁと思っていたんですが、その理由を深堀りしていくとここに理由はあるんじゃあなかろうかとも思えます。

他にはパリの町並みなんかもとても認知負荷が低いですよね。
そんな認知負荷に関わる話をしてきました。
なんだかとても悪者のように扱ってきましたが、認知負荷をかけることはすべて悪いこととは言えないのです
むしろ認知負荷をうまく理解して応用することにこそ「ものづくり」の一歩先はあるんじゃないかとすら思っています。
適切な認知負荷、植物にとっての認知負荷、そんな話を個人的な意見を交えつつ
次回はしてみようかと思います。
そんなひとりごとでした。
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